こんにちは、片桐健矢です。
庭木を切る仕事をしていると、毎年悩まされる問題があります。
そうです、あの「蜂」です。

どこからともなく、飛んできて、目の前に現れてビックリ!!
又、垣根の剪定をしていると、急に中から飛び出してきて、ビックリ!!
ハシゴに乗っている時など、慌てて落ちてしまうと大変です!
そう分かっているものの、いざ蜂を目の前にすると、落ち着いて行動するのは至難の業です。
ここでは、季節に合わせた蜂の対策や、経験から学んだ対処方法などお伝えします。
庭木を切る時に、ちょっと思い出してもらえると嬉しいです。
そもそも「蜂」ってどんな種類がいるの? どの蜂に気をつけるべき?

「蜂」と聞いて思い出すのは昔は「ミツバチ」だったのではないでしょうか。
小さくて丸っこくて、レンゲの花畑の周りによく飛んでいるのを見かけました。
でも、最近はほとんど見かけませんね。
庭木の剪定をしていても、ミツバチに遭遇する事はあまり記憶にありません。
庭木に巣を作る事はあまり無いという気がします。
ミツバチは基本的に攻撃的ではないし、
子供の頃刺された事がありますが、少しチクっと刺激はあるけれど、
腫れて痛い・・・なんてことはありませんでした。
一般的に庭木を切る時に注意したいのは、下の2種類が多いでしょう。

少し細長い感じのする、「アシナガバチ」。
一回り大きくて、頭も体も大きい、見た瞬間に恐怖を感じる「スズメバチ」。
特に、スズメバチは、飛んでくる時に「ブーン」と羽音が大きいので、すぐに分かります。
スズメバチは飛ぶスピードも早くて、離れた場所からあっという間に近づいて、
又危険を感じるとサッと逃げていきます。
アシナガバチは巣を作っている事が多く、垣根の中にあると、集団で飛び出してきてビックリ!というパターンが多いです。
アシナガバチの場合は、危険を与えなければ基本的に大人しいものです。
巣を棒で叩いたり刺激すると、巣を守ろうとして一斉に襲い掛かってきます。
刺されるとちょっと痛い!
人によっては腫れることもあります。
鈍い痛みがあって、刺された所がポッコリ膨らんできます。
スズメバチは私は刺された事がありませんが、刺される痛みよりも、毒によるショックで毎年亡くなられる方いるほどの強い毒性を持ちます。
気をつけた方が良いのは(気をつけられる蜂は)アシナガバチの巣があるかどうか?ですね。
アシナガバチの巣の簡単な対処方としては、垣根を最初に一度棒などで叩いて、蜂が飛び出してくるかどうかを確認します。
長い棒で、少し離れた所で、何かあっても直ぐに避けられるようにして、思いっきり叩きます。
少し庭木をゆする程度では、鉢はあまり動きません。
垣根をバリカンで切っている時はでてこなくて、何もいないと思い込んで、枯れ葉を熊手で払い落していると飛び出してきます。
バリカンの激しい動きと音でも大人しいのは何故なのか?分かりません。
何度も同じ経験をしたので、しっかり棒で叩く事を意識しています。
スズメバチは実際の所、気をつけようがありません。
スズメバチは一般家庭に巣を作る事はあまりなくて、山だったり林だったり近くにある場所から一気に飛んでくる感じです。
ただ、最近は垣根の中にスズメバチの巣を見つける事もあるので、油断は禁物です。
スズメバチの巣はツボを逆さにつるしたような独特の形なので、すぐに分かります。
万が一、巣を叩いて壊そうものなら、スズメバチが暴れて手に負えません。
まず、羽音が大きいので、変な羽音がしたら慌てずに蜂の姿を確認すること。
こちらから叩こうとしなければ、すぐに襲ってくる事はあまりありません。
威嚇の為に近づく事はありますので、ゆっくり離れましょう。
おそらく、その付近に餌があるのか?巣を作ろうと考えていたのか?
人が来たので威嚇の為に周囲を飛ぶという感じです。
捕まえるのはほぼ無理なので、静かにその場を離れるようにしてください。
危険な蜂は2種類と覚えておくといいですね。
蜂がいた時はどうすればいいのか?対処方は?殺虫剤が蜂に効くのか?
さて、不幸にして蜂と遭遇してしまった時はどうすればいいのでしょうか?
まず、いつ遭遇したのか?という季節によって対処法も変わってきます。
- 「蜂」の生態について
- 4月から6月 女王蜂が巣を作る為の準備
- 7月から9月 働き蜂が餌を集めて巣を大きく育てる時期
- 10月~11月 次の女王蜂を産むための活動
ざっくりとしたイメージとして考えてもらえれば結構です。
4月~6月に気をつけたい事、蜂の対処方とは?
4月~6月は鉢の巣はあまりなくて、見つけても作りかけの小さなものがほとんどです。
この時期は逆に捕獲機を設置しておくと、女王蜂を捕まえれるので巣ができにくくなります。

使い方は簡単です。
コップ状の容器に誘引剤を封を切って入れます。
その後、黒いプラスチックのカバーを取り付け、木に吊るします。
吊るす時は、日当たりの良い、風通しの良い場所よりも、
少し枝葉に囲まれた、居心地の良い場所の方がお薦めです。
蜂が休みたくなる場所をイメージして置いてみてください。
雨風でコップが一杯になったり、蜂で一杯になる時は定期的に取り替えます。
家の周囲に木が多い時は、一度に2~3個設置してもいいですね。
巣を作られるのを効果的に防ぐ事ができます。
7月~9月に気をつけたい事、蜂の対処方とは?
7月から9月の暑い時期に蜂と遭遇したらどうしたたいいのでしょうか?
この時期は先ほど話したような、庭木の落ち葉を払っていると急に飛び出してくるような危険があります。
できれば、この前に巣を作らせない、、、事が一番簡単です。
もしくは、巣を近くに作らせない為に、花を咲かせない事も重要です。
最近多いのは、ヤブガラシというつる草が大きく伸びて花一杯になり、蜂が群がっている事がありました。
剪定の時期につる草を取りながら切るのですが、蜂が飛び回って怖い思いをしました。
それからは、定期的につる草を取り除き、花を咲かせないように気をつけたら、その年から庭の周りの蜂が減りました。
庭木の場合は簡単に花を切るわけにもいきませんが、草系の場合は花を咲かせないようにするだけでも効果的です。
万が一、巣を見つけた場合は、そっと近づき、蜂用スプレーで一気に弱らせます。
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蜂スプレーで気をつけたいことは、
「アブ」用は値段も安いが、噴射が弱く、ハチには効きずらい。
「ハチ・アブ」用は7~800円ほどで、噴射力が強く、一気にハチにかけることができるが、スズメバチには効かない
「ハチ・スズメバチ」用は、1200円ほどと高価な事が多い。噴射が強力。通常なかなか死なないスズメバチにも効果がある。
ホームセンターやドラッグストアで値段をみてつい安い物を買ってしまい、
ハチに使えない・・・・私もやってしまいました。(苦笑)
アシナガバチの巣をやっつけるときは、「ハチ・アブ」用スプレーで十分です。
ゴメンナサイ、、、と言いうながら噴射します。
お店などは万が一お客さんを刺してはいけないので、仕方なく駆除します。
自分の家の庭木なら、触らなければ害はないので他っておきます。
夏がとても暑い時は、ハチの活動が活発になり、巣も巨大化しやすくなります。
そんな場合は、スプレーをして飛び回る事で逆に危険になります。
大きな巣をみつけた場合は、業者に相談するのもいいでしょう。
(人の握りこぶし1個程度なら大丈夫、2個、3個分になるとちょっと危険かも)
この時期に逆に気をつけたい事として、
ハチ捕獲機などで大量の蜂が入っている場合、
殺虫液に浸かっていない蜂が襲ってくる事も考えられる、、、という事です。
捕獲機に大量に蜂が入っていたら、念のため、ハチスプレーをかけてもいいぐらいです。
慌てて逃げようとして転ぶ、、、なんてこともありますから、十分気をつけてください。
(未だに、私も大声で叫んでしまい、恥ずかしい事があります。。。)
10月から11月に気をつけること、ハチの対処法とは?
この時期になると活動も弱まり、ハチの巣にもそれほどハチが残っていません。
ハチの巣を叩いても、2~3匹しかいない、なんてこともあります。
が、油断をせず、先ずは巣を見つけたらスプレーで対処してください。
スプレーした後は、私は基本的に巣を枝から切り離します。
巣から離れて活動していた蜂がいずれ戻ってくるので、
巣を取り除くようにしています。
ここからは、アシナガバチなどはほぼいなくなります。
スズメバチは活動的で11月まで現れますので、気を抜かないようにします。
蜂の予防方法ってある?
昔から蜂も含めて、害虫対策として「木酢液」がよく知られていますね。
他にも何かないか?とネットで調べてみました。
おおよそ、
- 木酢液
- ハッカ油
等がよくでてきますね。
木酢液は、いわゆる殺虫剤ではありません。
虫が死ぬような成分ではなく、虫が嫌がる臭いや成分の為、虫が寄り難い事が特徴です。
庭木の土に撒いてもいいのですが、より効果を出すには噴霧器などで葉っぱにかけるといいでしょう。
木酢液の原液を約1000倍に薄めて、噴霧器でまんべんなく庭木にかけます。
薄める時の倍率は、購入した木酢液によって変わりますので、説明書きをよく読んでお使いください。

害虫除けとして使うには、ある程度の間隔でかけるといいと思います。
雨が降ると流れてしまいますので、梅雨の時期などは噴霧する間隔があいても仕方ないですね。
木柵液は巣を作らせない、蜂を寄せ付けない事が目的です。
もう巣がある場合には、殺虫効果は無いので、万が一かけてしまうと蜂がずっと飛び回る事になります。
逆に危険になるので、巣がある場合は「ハチスプレー」で対処してください。
屋外は木酢液がいいと思います。
室内では臭いがキツイですね。
そんな時は、ハッカ油がお薦めです。
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ハッカ油はミントの香りがする、アロマにも使える万能的な凄い製油です。
原液は刺激が強いので誤って触れないように注意してください。
ハッカスプレーの作り方は簡単です。
小さな霧吹きを用意します。
500mlのペットボトルに霧吹きだけ足してもいいですね。
500mlのハッカスプレーをを作るには、
- 50mlの無水エタノール
- ハッカ油の原液を30~50滴
- 残りは精製水、沸騰水を一杯まで入れる
と超簡単です。
コツとしては、ハッカ油と無水エタノールをしっかりと混合してから、精製水(沸騰水)を入れることになります。
ハッカスプレーなら、爽やかなハッカの香で身体にかけても心配ありません。
部屋の中にスプレーして蚊の対策にもなりますね。
夏に発生するゴキ・・にも、効果があると言われています。
出掛ける時や玄関付近。
網戸や出窓に小まめにスプレーすると良いと思います。
ちなみに、無水エタノールとはこんな商品です。
ドラッグストアでも売っていますので、探してみてください。
●カリス 無水エタノール植物性 100ml

蜂は木酢液やハッカ油のような、ツンとした臭いを嫌がります。
嫌がるだけなので、根本的に花が咲いているとか、餌になるものがあるとか、
原因が別にある場合はそちらの対処が必要です。
それでも蜂がいなくならない場合は、、、強制収容です!!(苦笑)
奥の手を使いましょう。
目の前の蜂をどうしてもやっつけたい場合。。。
私も庭の剪定の仕事をしていて、どうしても蜂を避けられない事があります。
そんな場合は最終手段を取ります。
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蜂スプレーがあればいいと思っていると失敗します。
飛んでいる蜂にスプレーをあてるのは至難の業です。
あっという間にスプレーが無くなり、肝心な時に役に立ちません。
ここは、原始的ですが、捕まえた方が早いです。
私も仕事に行く時は必ず持っていきます。
しかも、2本です。
もし、捕まえたままで済めば、
剪定が終わった後にそのまま逃がします。
スズメバチなども、スプレーを当てるのはほぼ無理です。
スズメバチの場合は危険なので、網で捕まえて捕獲した所へスプレーします。
確実にかけないと、効果がありません。

注意するのは、写真のように伸びる物が良いということです。
蜂は危険を察知して安易に近くに寄ってきません。
又、近くに来た場合は網で捕まえるのも難しくなります。
遠くで悟られないような位置から、さっと網をかぶせます。
慣れてくると、遠くで飛んでいる時にも捕まえられます。
短い網では自分が危ないですね。
スズメバチの場合は、ほとんどこれで対処してます。(笑)
それと、忘れていましたが、
蜂は黒い色に寄ってくると言われています。
黒い色のシャツや帽子などはできれば避けた方が無難ですね。
私は紫外線対策で黒が多いので、これは諦めています。(苦笑)
まとめ
蜂対策としては、4月~6月に蜂をみかけたら、捕獲機を設置してみる。
蜂が巣を作り難いように、屋外なら木酢液、室内や人にはハッカ油のスプレーを噴霧してみる。
万が一、巣をみつけた時は、蜂スプレーで一気に退治する。
(7月から9月は活動的なので、注意が必要)
飛んでいる蜂が対峙できない時は、網で捕まえてスプレーする。
剪定をすると、何度か危険な目にあいますので、だんだん自然と覚えてくるでしょう。
危険を感じる場合は無理せず、業者に頼むのも方法です。
植木屋さんなら気軽に相談にのってくれるかもしれません。
専門業者の場合は、頼むと2~3万円はかかる場合もあります。
まずは見積もりをしてもらってください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは。